運命を健康に(OMさん)

恭子式マクロを体験して

 

わたしが岡田恭子先生のご本(ハッピーとらくらく)とブログに出会ったのは、20118月のことでした。

それまで、2006年頃からでしょうか、ハリウッドからの逆輸入という名目でヨガ、マクロビオティックが世のブームになり、書店で気に入った本を頼りに、自分なりに食、健康、への関心を深めていっていました。(玄米菜食、食養、病気治し、半日断食、といった具合です。)もともと料理に力を入れる母に育てられ、食への執着も人一倍でしたが、逸脱も大きなものでした。お菓子作りにもエネルギーを注ぎ込みました。科学実験のようなプロセスも好きだったし、他人にプレゼントするのも大きな喜びでした。マクロビオティックの世界に足を踏み入れてからは、いわゆる「白砂糖、乳製品を使わない」(でも代替甘味をたくさん使う)レシピを求めていろいろ作り、食しました。

 

さて、たまたま出会った恭子先生のブログでしたが、充実、盛り沢山の記事からまずわたしがやってみよう、と思ったことは、

  主食(玄米)を100回噛む。

  朝、梅生番茶を飲んで一日二食をめざす。

  主食:副食=5:3 を意識する。

  砂糖・果物を断つ(避ける)。

  茶色いお茶を飲む。

  「ハッピー」の料理をできるところから作って食べる。

  大きい便り、小さい便りに注目する。

  朝の運動(体操・瞑想)を習慣にする。

 

それから2ヶ月ほどでのびっくり変化は、

  主食(玄米)を100回めざし、よく噛めるようになった(それまでいかに噛んでいなかったか、も実感)。

  梅生番茶のみで午前中過ごせそうに移ってきた(それまでも朝食抜きがよいことを受け入れて、青汁、野菜ジュース、ミルクティーなど試してはいたが、落着かなかった)。

  おかず3、で満足できるようになってきた(まだ副食沢山食べたい、という欲求あり)。

  砂糖・果物禁、の意識ができた。

  水分、多量に必要なくなった!(水飲み療法一日2?必要、と思っていたこともあったのに)。

  三種の神器(しぐれみそ、ひじきれんこん、きんぴら)が大好きになった。

 

つまり、この(恭子式マクロ)食事でエネルギーがしっかり湧くことを体験し、無理にジャンクフード、甘いもの「食べたいのに食べてはいけない(よくない)〜ストレス・・・」ではなくて、「人間として本来自然な食事を平穏にいただく」「からだの自然治癒力を高める」方向に進めている感触を持ちました。好転反応として、手指、足裏、鼻下の湿疹、耳垂れなどを体験し、半断食もどきで白い舌苔が出たりもしましたが、ブログ(たんぽぽ便り含め)を参照し、落着いて通り過ぎるのを待てました。

 

毎日のようにブログをさかのぼって読むことが続きました。最初は「つれづれ」や「マクロビオティックのQ&A」に夢中になり、共感する気持ちが積み重なっていきました。

一見矛盾?と思われることも、

  「食は科学です(10人に10人同じ結果がでます)& 各人体質・遺伝・考え方の癖があるゆえに治り方はそれぞれ違います。」

  「自分だけしあわせに、が基本(他人に押し付け、〜すべき、はいけない)& 恭子式マクロは自分も人様も仕合せに、です。我が身我が子だけよければ・・・のぎんぎんマクロとは違います。」

逆は真ならず!の面白さも、

  「身体に良いものはおいしい、が、おいしいものが身体に良いとは限りません。」

  「真実は売れない、が、売れないのが真実ではない。」

大きな心持ちのヒントも、

  「それで元気であればどんな食事でもよいのですが・・・」

  「あちらさんにはあちらさんの事情があると思う・・・」

  「私の伝えたいことは、珍しい山菜を食べることよりも、身近な雑草を通して自然を愛してほしいということです。」

  「人生は無常。だれもが今日一日の命なのです。今日一日を充実させて過ごすことの積み重ねが人生になるのです・・・」

さらに、「ものの命を尽くす」という心。使い捨て文化に流されていた自分を正す思いを与えられました。本当に台所のゴミが減ったし、残りもので献立を考える力(クセ)をつけよう、と意識するようになりました。かぼちゃの種を乾かしておやつにする、ティッシュ代わりにぼろ布を切ったものを使う、台所・洗濯洗剤を石けんにする、を実行し始めました。やみくもに言われたとおりにするのではなく、地球の病気治し、資源を大切にする、という哲学に納得したからです。また、「ハッピー」「らくらく」の数々のレシピ通りに作った料理が本当に美味しいこと、しみじみ落着く滋味を感じました。巷に氾濫するレシピに迷い、新奇な味を追い求めることにきゅうきゅうとする、足るを知らない心から自分が解放されていくのを感じました。

 

二年目からの恭子式マクロ、の考え方(玄米の欠点とその対処法)にもなるほど、と思い、10月下旬頃から、「寝ても寝ても眠い、排毒(湿疹)がおさまる、コロコロ便になる」などの症状から自己判断で、分づき米を食べる、動物性たんぱくを少量摂る、市販のミネラル剤を飲む、などを実行しました。

冬、冷えがかなり改善されたことを感じました。

この春の花粉症はかなり重症でした。

 

「運命を健康にしたい」との思いが募り、教室申し込みを決心。申し込み動機を受けて、親身に関わってくださろうとする恭子先生の姿勢に感動する。

     20124月から、教室に通って

自分が不幸になったのは、いろいろな面で「天与の分限」を越えたからだ、と自覚し、しっかり排毒しよう、教室で習うことを地道に吸収、復習、実践しよう、と決意する。分づき米ではなく玄米100回噛みを、しっかり実践。(いーち、にーい、と二回噛むのをひとつに数え、50勘定で100回にすることも教えていただき、どこまで数えたかわからなくなる、という事態も解消された。)

 

5月 野草摘み(三浦半島)に参加する。とても良い体験、思い出となる。海辺に咲くハマダイコンの花を恭子先生がむしゃむしゃと召し上がった姿にびっくり、微笑ましく思う。

面談をしていただき、お顔(肌)がきれいになったわねえ、といっていただく。

ある教室生の、「今、自分で恭子式マクロを選べること自体もありがたいこと」というお話に感動。選んでいるのは自分、やるのは自分、ということも自覚する。

 

6月 「具体的に悩む」「(落ち込み気分になったら)目の前の必要なことをやる(ただ体を動かす、ではない)」「流れない、のが病気の元です。心を流す・・・良いことも流す、のです!」「包丁の持ち方、扱い(切り方、洗い方、構え方)を直す」「器の扱い、盛り付けに気を配る」「まず現実を認めるのが大切」

ドクダミ茶を家でも作りました(抜いて、洗って、乾かした)。教室でみせていただいた八重のどくだみの花は不思議な美しさでした。

 

7月 市販のアイス、シャーベットなどを時折食べました。以前の自分の摂取量から比べると格段に少ない量ですが。砂糖摂取が疲労を誘発することを体感できるようになる。

ツユクサ葛餅やスベリヒユ炒めを試みる。新しい世界が開ける楽しさを味わう。

 

8月 「価値判断の基準を、正しい、正しくないではなく、好きか嫌いか、にする」「善対悪は64でいいのよ。なんでもほどほどに」「病気、治ることがゴール、夢ではないですよ、治している今、も人生。今日一日精一杯に」

立秋(8/8頃)に風邪をひく。第一大根湯、玄米クリーム、雪の下汁など試みるが、若干対処が遅れた。ひき始めの対処が大切。けれどもこれら自然療法の心地好さがありがたい。

 

9月中旬 夢をみなくなったのにまたよく夢をみるようになった、脚のむくみを感じる、と恭子先生に相談したところ、「貧血が始まっています」とアドバイスいただいて分づき米に移行、たんぱく質をとること(納豆など)、ミネラル剤をとること、を心がけるようにする。

かかとの角質化が、すべすべに近くなってきました。

20年来、治りきらなかった後頭部の湿疹がほぼ気にならなくなってきました。

仕事(パート)に行くぎりぎりまで寝ていないとやっていけなかった自分が、朝早く、サッと目覚められるように変わりました。「天は自ら助くる者を助く」とはいうけれど、自ら助くる元気もありませ〜ん・・・という状態だった数年前からは想像もできなかった大改革です。

 

教室の同期生の皆さんが、それぞれの問題、不調を抱えながら恭子先生の教えを受け止めて大なり小なり変わっていく過程は素晴らしいものでした。二週間に一度会うので、お顔の変化が毎日見ている自分の顔よりもわかりやすい、というのも面白いことでした。また、出来上がった料理を一緒にいただきながら一人一言、お話をするのですが、これもまた興味深く、家に帰ってからも具体的に皆さんのことを思いやる助けになりました。

 

疲れているときは、ご飯と味噌汁だけでいいのよ、ということも、心の支えとなりました。本当に主食たべ、にしていると、身体もしっかり、気持ちもどっしりしてきて、日々の疲れの度合いも軽くなり、「あと胡麻和えだけサッと作ろう」という気もわいたりして、食卓が整います。お米はすごい、です。人並みに現代人なので、グルメに慣れている目・頭を持っていますが、教室で「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせること、一回の食事量(教室に通う前の自分の量よりずいぶん少ない)と、皆でお話しながら恭子先生の導きを聞きながら心が安らぐ食卓の体験で、いわゆる粗食の寂しさ、物足りなさと思われるのは幻想で、考え方の間違いを直すことが心身の健康に不可欠であることを畏れ多く受け止めています。とはいえ恭子先生の料理は、マクロビオティック、病気治しと銘打ってはいながら、食事のバラエティを豊かにすることにも対応しています。砂糖、動物性を抜くだけではなくて、食材(野菜)の切り方、繊維をつぶさないようにする、適度な焦げ目をつける、下味をつける、じっくりことこと煮込む、良い調味料、良い素材を使う、おいしい配合、比率(教科書どうりにやる)などなど、本当に結果が出る(美味しい)ので嬉しいです。持続可能なのです。

 

今後の自分の課題は、知識を正確なものにしてさらに知恵に変えること、ものの見方を大きくする、あっちからこっちから見る力をつけること、コツコツ誠実にやること、です。

このような料理教室を開いてくださっている恭子先生に感謝します。後期もよろしくお願いします。


 恭子から一言
 この方は、「知識」が豊富で、頭でっかちでした。といって人格否定しているのではなく、私が不健康な頃、同じだったからです。それを、具体的に動く事、ひとのお役に立つ事、などを実行する内、知識が知恵に変わっていきつつあります。もちろん、主食食べなどの「恭子式マクロ」を熱心に実行してくれて、肉体の健康の裏づけもでき、パートの勤めも続けられないくらい、体力が無かったのが、仕事を増やせるまでになりました。とてもとても嬉しく思います。